この記事では、GEAR.indigo Bizで新規プロジェクトを作成し、上流工程のドキュメントを生成するまでの流れを説明します。
対象にしているのは、新規プロジェクトで最初のドキュメントを作り、その後に議事録や追加資料を使って内容を更新していく使い方です。
ここでは「初期生成」と「差分生成」の流れを扱います。
最初に空のプロジェクトを作成し、メモ欄に作りたい内容を入力します。その内容をもとに、プロジェクトスコープ概要や要件定義などの初期案を生成します。
その後、議事録や追加資料をアップロードし、既存のドキュメントに反映していきます。

新規プロジェクトでの活用方法の全体像
新規プロジェクトでは、まず初期案を作る
新規プロジェクトを始めるときに、最初からすべての資料を入れる必要はありません。
まずは、空のプロジェクトを作成します。
この段階では、詳細な要件や会議資料が揃っていなくても問題ありません。最初に必要なのは、「このプロジェクトで何を作りたいのか」が大まかに分かる情報です。
たとえばECサイトであれば、商品一覧、カート、注文、管理画面など、主要な機能を簡単に書いておきます。

空のプロジェクトから始める
ここで作るのは完成版の要件定義ではありません。
後から更新していくための初期案です。
最初に初期案を作っておくと、その後に議事録や追加資料を反映するとき、どこに何を足せばよいかが整理しやすくなります。
メモ欄には、作りたい機能を簡潔に入力する
プロジェクトを作成したら、メモ欄に今回作りたい機能や前提を入力します。
この入力は、きれいな文章でなくても大丈夫です。
重要なのは、AIが最初の構成を作れる程度に、対象となるシステムや機能が分かることです。
たとえば、次のような粒度で十分です。
- ECサイトを作成する
- 商品一覧を表示する
- 商品詳細を表示する
- カートに商品を追加できる
- 注文できる
- 管理画面から商品を登録できる

メモ欄に作りたい機能をざっくり書く
この情報をもとに、GEAR.indigo Bizが上流工程のドキュメントを生成します。
最初から細かい条件をすべて書こうとすると、入力の準備に時間がかかります。まずは大枠を入力し、生成された初期案を確認しながら足りない情報を追加していく方が進めやすくなります。
初期生成では、上流工程のたたき台を作る
メモを入力したら、初期生成を行います。
初期生成では、プロジェクトスコープ概要や要件定義など、上流工程で使うドキュメントのたたき台を作成します。
この時点で生成される内容は、最終版ではありません。
プロジェクトの前提や機能の全体像を一度ドキュメント化し、後続の検討で更新していくためのベースです。
このベースがあると、以降の更新がしやすくなります。
たとえば会議後に議事録を追加する場合でも、AIは既存のドキュメント構成を参照しながら、追加された情報をどこに反映するか判断できます。
逆に、最初のベースがない状態で議事録だけを入力すると、会議中の発言をどの程度要件として扱うべきかが曖昧になりやすくなります。
議事録には、決定事項、検討中の内容、単なるアイデアが混ざります。
そのため、まず初期生成でドキュメントの枠組みを作り、そのあとで追加情報を反映する流れにすると扱いやすくなります。
議事録や追加資料は、差分生成で反映する
初期案を作成した後は、議事録や追加資料をアップロードして差分生成を行います。
差分生成は、既存のドキュメントを前提にして、新しく追加された情報を反映する使い方です。

追加資料をアップロードして差分更新する
ここでのポイントは、毎回ゼロから作り直さないことです。
一度作ったドキュメントを残したまま、追加情報だけを反映していきます。
たとえば、初回の生成で要件定義の大枠ができている場合、次回以降は会議で決まった内容や追加資料の情報を、その要件定義に差分として反映します。
この進め方にすると、章立てや用語の粒度を保ちやすくなります。
プロジェクトが進むにつれて情報は増えます。毎回すべてを作り直すと、前回までの整理と今回の出力がずれてしまうことがあります。
差分生成は、そのずれを抑えながら情報を追加していくための使い方です。
資料カテゴリを指定して、反映先を分かりやすくする
追加資料をアップロードするときは、その資料のカテゴリを指定します。
カテゴリは、AIが資料の扱い方を判断するための手がかりになります。
たとえば、同じファイルでも、それが議事録なのか、業務要件なのか、画面要件なのかによって、反映すべき場所は変わります。

資料のカテゴリを指定して反映度合いを調整する
議事録であれば、決定事項や検討事項を抽出して既存ドキュメントに反映する必要があります。
業務要件であれば、業務フローや利用者の操作に関わる情報として扱います。
画面要件であれば、画面構成や入力項目、表示項目に関する情報として扱います。
このように資料カテゴリを指定しておくと、追加資料の内容をどの文脈で扱うべきかが明確になります。
プロンプトで毎回細かく説明するよりも、資料の種類を整理して入力する方が、運用として続けやすくなります。
実務では「初期生成→差分生成」の順に進める
新規プロジェクトでの基本的な流れは、次の通りです。
- 空のプロジェクトを作成する
- メモ欄に作りたい機能や前提を入力する
- 初期生成で上流工程のドキュメントを作る
- 議事録や追加資料をアップロードする
- 資料カテゴリを指定する
- 差分生成で既存ドキュメントに反映する
この順番で進めると、最初にプロジェクトの全体像を作り、その後に具体的な情報を足していく形になります。
最初から完璧な要件定義を作る必要はありません。
まずは大枠を作り、会議や検討で増えた情報を順番に反映していく使い方が現実的です。
特に、議事録を扱う場合はこの順番が重要です。
議事録は情報量が多く、発言の意図や決定状態が混ざりやすい資料です。先にドキュメントの枠組みを作っておくことで、議事録の内容をどこに反映するか判断しやすくなります。
この手順で進めるときの注意点
初期生成では、細かい仕様をすべて入れようとしなくて大丈夫です。
ただし、作りたいものの大枠は分かるように入力しておく必要があります。
「何か業務システムを作りたい」だけでは範囲が広すぎます。最低限、対象業務、利用者、主要機能が分かる程度には書いておくと、初期案の精度が上がります。
また、差分生成で使う資料は、種類ごとに整理しておくと反映しやすくなります。
議事録、業務要件、画面要件、補足資料が混ざっている場合は、できるだけファイル単位やカテゴリ単位で分けておくと扱いやすくなります。
生成結果を確認するときは、文章の自然さだけでなく、追加資料の内容が適切な場所に反映されているかを見ることが重要です。
足りない情報があれば、次の差分生成で追加します。
GEAR.indigo Bizは、一度で完成版を作るよりも、初期案を作ってから差分で更新していく使い方に向いています。
新規プロジェクトでは、まず小さく始めて、資料を追加しながらドキュメントを育てていく流れで進めると運用しやすくなります。
動画でも詳しく案内しています
この記事で紹介した「初期生成 → 差分生成」の流れは、実際の画面操作を追いながら動画でも解説しています。
手順を目で確認したい方は、あわせてご覧ください。
GEAR.indigo Biz 活用ガイドGEAR.indigo Bizの基本的な使い方を動画で紹介しています。▶ YouTubeで再生リストを見る